作業手順書・マニュアル
のねらい
ニッポン多くの企業が抱える問題は、業務マニュアル・手順書不足にあります。
また、作業や手順を羅列しただけのメモは、業務マニュアルや作業手順書とは言えません。
会社が、「標準」として承認した「仕事のやり方」をまとめたものを業務マニュアルや手順書であって、古かったり、無かったりというのは問題の解決には繋がりません。
よく不良品(ISOでいう「不適合品」)を出荷してしまって取引先から「改善報告」や「再発防止策」をを求められた時に問題の再発防止は防げるでしょうか。
標準作業手順のうち、人がかかわる作業手順を誰でも実行できるように記したもので標準として承認していないモノや特定の人しか解らないメモのようなモノは、業務マニュアルや手順書ではありません。
その場合は、マニュアルがある場合は、加筆するかの承認を検討し、承認されれば誰でも実行できるような内容にして加筆するメンテナンスが必要です。
この効果ということですが
⚫ 離職者の低減
初任者は慣れるまで不安の気持ちが一杯!精神的ケアーが必要なのです。
不安に耐えられなくなった時に離職を決める傾向があります。
文書化することにより安心して従業員の満足度を上げると離職率が減ると言われており、
売上や顧客満足度にもつながります。
⚫ 業務の統一化
OJTの際、上司、前任者や業務経験者などやり易いやり方をと思って教示するが教示 内容の中から新任者がやり易いやり方を選んでも慣れない中ミスをした場合に統一されていないと改善の論点がはっきりとしない。
⚫ ミスの防止(品質向上)
作業者が作業内容を熟知或いは間違って覚えて、判断しないようにする為、どういうミスにならないように予防線をはって作業をしているのかを明確にすること。
⚫ レベルの統一
作業手順書は業務の知っている人たちで通常社内で作られるものだが成熟していくと 新任者を迎える時に手順書の内容のレベルが高く、何が記されているのかがわからない。
⚫ 共有化
他の項目にも少々同じ内容となるが社内共有少なくとも実務をしなくてもその業務について知っておかなければならない上司や関係者は安全面や職場改善の為或いは指導をする為に共有しておく必要があるでしょう。
また、実務レベルでいうと少数精鋭化や多能工化を目指しているのであれば、共有しないと品質の差が生じる原因となる。
⚫ 継承
定年退職は予測できるものであるが、突然病気で出勤できなくなり、この御時世急な退職となった時に引継ぎが困難な場合の対策。